- GAP(Good Agricultural Plactice)手法 〔ぎゃっぷしゅほう〕
- Good Agricultural Practiceをそのままの訳せば「よい農業の実践」という意味になりますが、日本語では「農業生産工程管理手法」と訳されています。
農産物の安全を確保し、人と環境を守り、持続的な農業を確立することを目的とし、農作業の工程管理に重点を置く手法です。具体的には各工程に対して管理のポイントをまとめたチェックリストを作り、それに従って作業を行ったという記録を残し、結果を点検して次回の改善に活かします。
GAPの概念は第2次世界大戦後、化学肥料や農薬によって、生産性が大幅に向上した半面、環境汚染が進んだことに対する反省に基づいて、ヨーロッパで生まれました。日本では2005年から農林水産省が推進しています。農林水産省では第三者認証制度を設けていませんが、民間のNPO法人「日本GAP協会」が2007年より100項目以上のチェック項目に対してを認証を行っています。
●農林水産省|GAP手法(農業生産工程管理手法)とは
●日本GAP協会
- MA(minimum access)米 〔えむえいまい〕
- 日本が海外より、国家貿易によって毎年輸入しているお米のことです。
1986年~1995年に行われたGATTのウルグアイ・ラウンド交渉の中で、農産物のミニマム・アクセス(最低輸入機会)が決定されました。 日本はそれまで米をほとんど輸入していませんでしたが、お米に対しても国内消費量の一定割合を最低限の輸入機会として設定し、その割合を段階的に増やすという要求を受け入れることになりました。
ウルグアイ・ラウンド交渉の内容は、現在ではWTOのドーハ・ラウンド交渉に引き継がれ、輸入数量と関税について取り決められています。2007年以降は玄米換算で77万トンの輸入が割り当てられており、近年ではアメリカ・タイ・中国などから主に輸入しています。
輸入したMA米は、主に国が入札によって輸入業者を決定し、この輸入業者を通じた買い入れを行っていますが、一部SBS制度を導入し、国家貿易の枠内で、実質的な民間取引(輸入業者と国内の実需者の直接取引)を認めています。
用途は、加工用・援助用・飼料用・主食用などに利用されています。
●農林水産省|ミニマム・アクセス米に関する報告